DATA / 2017.07.21


「いとしい梅」


今年の梅シーズンが終わってしまった。

いつの頃からだろう。


昔はとんと興味がなかった青梅。
今ではお店に並び出すと心が躍る。
買ってきた梅は少しの間ダイニングに置いて
ふんわりと甘~い香りを堪能。
おそらくこの香りをかぐと、
私の脳内ではセロトニンが急増するのだと思う。
だって幸せだから。

数年前までは毎度梅干しも漬けていたのだけど、
梅雨上がりの三日干しがなかなか難しいため断念。
最近では梅シロップと梅酒が定番になっている。
特に梅シロップは2kg分、たっぷりと仕込む。
出来上がったら水や炭酸で割ったり、
かき氷にかけたり、ゼリーにしたりして毎日味わう。
本当はもっともっとつくりたいけれど、
保存容器の個数制限で泣く泣くガマンしているのだ。

本来ならここで梅ジュースの効能を
ご紹介するのが良いのだろう。
「クエン酸が疲労回復や肥満予防に良いのよ」とか、
「デトックス効果や整腸作用があるのよ」とか、
「美肌にもいいのよ」とか。
でも、正直なところそんなのはどうでもいい。
何かを改善するために
飲んでいるわけではないのだから。
ただ、ただ、好きなだけ。

そうこうしているうちに店頭から梅の実が姿を消し、
夏がやってきた。
毎日暑いけれど、
家に帰れば冷蔵庫に冷たい梅シロップ。
すぐになくならないようチビチビ飲みながら、
早くも気持ちは来年の梅シーズンに向かっている。

DATA / 2017.06.12


鋳鉄マニアックス。


ストウブ、ルクルーゼ、バーミキュラ、ターク、ロッジ、オイゲン…どれも鋳鉄製の鍋だったりフライパン

だったりしますが、どういう訳か、僕はこの「鋳鉄製」の製品に心惹かれます。手入れが多少面倒だったり、重量的に非常に重かったりはするのですが、何故か手元に集まってくるのです。分厚く重いスキレットと呼ばれるフライパンでお肉や野菜を焼けば、ビックリするほどにおいしくなりますし、食卓にそのまま出すだけでオシャレ度がアップします。
そんな素敵な鋳鉄製のアイテムのひとつにホットサンドメーカーがあります。OIGENという岩手県の老舗鋳物メーカーの物で、南部鉄器製です。同じようなホットサンドメーカーは数あれど、こいつほど「やったろかい!」オーラがあふれているヤツはそうありません。直火にもかけられるよう取っ手まですべて鉄。当然重いです。多少厚めの食パンを使って、スパム、チーズ、目玉焼きを挟んでギュギュギュギュ〜ッとプレス。コンロや炭火、焚き火で数分焼けば、表面はカリッと、中はフンワリ柔らかで最高においしいホットサンドが簡単に出来上がります。あ、ちなみに、挟む前のスパムや目玉焼きもこのホットサンドメーカーで焼けるので、便利なんですよ。洗い物も減りますしね。
世の中には便利な物があふれています。焦げ付かないフライパンや、自動で回転して焼いてくれるたこ焼き器なんてのもあります。それはそれで、非常に便利で否定はしないのですが、なにか味気なく感じてしまうのです。
すこし腰を据えて手間暇掛けるだけで、日常が非日常になり、リッチな気持になれる。僕はそう信じて、これからも鋳鉄アイテムを集めます。鋳鉄万歳。鋳鉄LOVE!

DATA / 2017.05.30


直売所の愉しみ


日頃から野菜を食べるように心がけているのですが、いつも行くスーパーで買う野菜は、なんとなく同じような

ものを選びがち。そんなマンネリ化した我が家の食卓に新風を吹かせてくれるのが、地元の農産物が手に入る直売所での買い物です。
先日立ち寄った直売所では、立派な葉付きのニンジンが売られていました。このニンジンっ葉がなかなかおいしかった。茎にセロリのような筋があるのでちょっと硬いのですが、細かく刻んでお味噌汁やパスタの具に。なんともいえない独特の風味があって、いい仕事をしてくれました。旬の新玉ねぎと一緒にかき揚げにしてもおいしそう。一度その味を知ったら、根っこしか食べていなかった昨日までの自分よ!と、悔しくなるはずです。しかしスーパーに並んでいるニンジンはだいたい葉っぱがきれいにカットされているから、こういう恩恵はきっと、畑から採れたてがそのまま届く直売所だからこそ、かもしれません。
他にも、茎の部分がピンクやオレンジやイエローのスイスチャードという葉野菜や、三宝柑、セミノールといった、普段はあまりお目にかからない柑橘なんかにも出会えて、食いしん坊の好奇心をコショコショとくすぐってきます。定番のほうれん草や小松菜にも「今朝採り」の文字。嬉しくなってカゴに入れてしまいます。さらには、つきたて餅の大福やら山菜の佃煮、野菜のジャムなど、生産者の方々が丹精こめてこしらえたその土地ならではの加工品も魅力。木箱を組み合わせた棚やコンテナにずらっとラフに並んだ食材は目にも楽しく、「こんな野菜もつくっています。こんな食べ方ありますよ。よかったらどうぞ」と言われているようで、ちょっと試してみようかな、と自然に思えるのです。
郊外に出ると、おや、こんなところに?という場所にあったりするので、あちこち寄り道してみたくなる。直売所をめぐる旅、まだまだ続きそうです。(宮野)

DATA / 2017.05.11


「アリとキリギリス」


さすがに5月になると焚くことはないですが我が家では薪ストーブを主暖房としています。この薪ストーブ、

身体の芯から温まるのでとっても気に入っているのですが、薪の手配がなかなかに大変なのです。懐に余裕があれば専門の業者から購入すれば簡単です。薪棚まで搬入してくれるお店もあります。が、1ヶ月で500キロ、1シーズンで3トンほど消費する我が家ではそれを全て購入する余裕はありません。そうなると、各地で行われる伐採樹木の無料提供や、地方の個人宅から買い付け、薪割り会に参加するなどして、必死のパッチで薪を集める事になります。秋から春の間、昨年に用意した薪を使って暖を取りつつ、来年用の薪を手配するのです。そして、集めてきた原木はチェーンソーで程良いサイズに切り、それを更にオノで割ります。割った薪は乾燥させるため薪棚まで運びます。(割りたての薪は水分が多く燃やせないので1年ほど薪棚で乾燥させます)もはや修行とか鍛錬の域です。
でも決して強がりではなく、以外に楽しんでいます。家族で地方に行けば観光もできますし、毎週末の薪割りや薪運びは、日頃の運動不足を一気に解消してくれます。チビがもう少し大きくなれば、少しは戦力にもなるでしょう。そんなふうに家族を、身体を、家を暖めてくれる薪は本当にすばらしいなと実感しています。
随分と暑くなってきたので薪集めもぼちぼち終了ですが、割っては運ぶを永遠と繰り返していると、ふと「アリとキリギリス」を思い出します。遊びほうけるキリギリスを羨ましく思いながら、いつかはアッチに行きたいなとか思いながら、せっせと薪を集めます。11月になれば、薪ストーブの火入れです。興味ある人は、是非ともこの「極上の暖かさ」を体感に来て下さい。虜になること間違いなしです。さらに希望者にはアリの気持も体感して頂けます(笑)

DATA / 2017.04.24


ツバメとぶ季節


チュピチュピチュピピピッ。
そんな声を響かせながら

頭上をツイーッと忙しそうに飛んでいくツバメを見かけると、また季節が一巡りしたのだなあと感じます。せっせと巣をつくっているな。そろそろ産卵する頃かしら。ヒナたちが賑やかにエサを待ってる待ってる。…などと、駅や商店の軒先を見上げて様子を観察するのが、この時期のちょっとした楽しみです。
燕尾服の謂れとなっているスマートな姿と黒白赤の配色は、他の野鳥にはない洗練さがあって、つい愛でたくなる理由のひとつ。そして、春・夏・秋は日本で過ごし、冬になったら台湾やフィリピンといったあたたかい土地へ渡ってゆく、渡り鳥ならではのスナフキン的ライフスタイルにも、寒いのが苦手な旅好きとしては憧れてしまいます。父親がヤクルト・スワローズびいきだった影響もあったりなかったり。
以前から親しみを覚えていたツバメですが、今年はなんだかいっそう他人(他鳥?)に思えません。それは8ヶ月半の産休育休期間を経て古巣へ戻ってきたことと、育児奮闘模索真っ只中である自分自身とを重ね合わせてしまうから。がむしゃらに泥を運んだりエサを探して飛びまわったり、あんな風にキビキビと動けてはいませんが、勝手にシンパシーを感じ、遭遇するたびに、お互いがんばろうね!なんて思うのです。
そして古巣と言ったものの、実際に戻ってきたのは、新しい巣づくりを終えたばかりの新生EDGE。次の仕事へ向け、アイデアの卵をあたためているところに合流となりました。新米母ちゃんとコピーライターの二足のわらじを履き、これからますます精進していきたいと意気込んでおります。冬になっても南の島に渡ることなく(旅には出たい!)、ここ大阪市北区の片隅で。(宮野)

DATA / 2017.04.10


ほっとひと息つきすぎ注意。


こんにちは。デザイナーのYです。
左の漫画もどきでも書いてますが、

コーヒー淹れるのにハマってます。もともと木製のコーヒーミルは持ってたんですけど、ずっと部屋のインテリア扱いで一度も使用したことは無かったんですよね。インテリアショップでガラス製のコーヒードリッパーに一目惚れして、衝動買いしたのをきっかけに最近毎日コーヒー飲んでます。コーヒーについてはまだまだ初心者なので美味しい豆を売ってるお店を発掘するのが楽しみです。最近見つけたこのサイト、おもしろいです。
http://cafict.com/
コーヒーを淹れるツール、豆、カフェ情報など、コーヒーについて色んな情報がのってます。デザインの参考にもなるものがたくさんあるので、まだ見たことない方はぜひ。

DATA / 2017.03.27


「もう帰ろっか」


3月中旬に、伊勢神宮へいきました。
少し遅めの初詣で。

外宮から内宮へ参拝するということで、まず外宮に。
そして内宮への移動の際、
「内宮まで3.8km」という看板があり、
てっきり、うっかり、10~15分くらいで着くと思い、
歩き始めました。
実際には40分かかることに気づいたときには、
もう後戻りもしたくない距離を歩いたあとでした。

何度タクシーを探したことでしょう。

駅の階段でさえも、3段あがるだけで
疲れたという友人とともに40分歩き続け、
無事におかげ横町に到着。
疲れ果ててからのてこね寿司は、
格別に、おいしいものでした。
そして、ついに内宮へ辿り着いたとき
内宮を目の前にして、
わたしたちの意見は一致しました。

「もう帰ろっか」

DATA / 2017.03.15


わが社の古株さん。


EDGEへお越しくださったことのある方はご存じかもしれませんが当社のオフィスにはオリヅルランの鉢植えが

いくつもあります。これはもともと私たちが所属していた(株)プラスコミュニケーションズの創立祝いとして、20年ほど前いただいたものです。最初は小ぶりな鉢で育てていたのですが、現在のビルに移転したころにオリヅルランも大きな鉢へと移りました。以来、のびのびと自由に育ち、その存在感も増大。ぐんぐん伸ばすランナー(子株のついた茎)で着実に数を増やし、いまでは社員よりもオリヅルランの株のほうが多いです。
そもそもこのオリヅルラン、とても丈夫で、初心者でも簡単に育てられることで有名ですよね。ご家庭ではもちろん、道を歩いていてもよく見かけるのでは。日差しや乾燥に強いため、真夏以外はほぼ放置していても案外大丈夫なところがとても有難い植物です。仕事の追い込み時はついつい世話もおろそかになりますがそれでも何食わぬ顔をして待っていてくれます。本当に有難い…。恐らく当社で一番懐の深いイキモノです。
そんな丈夫で寛容なオリヅルランに、実はNASAで認められるほどの空気清浄効果があることはご存じでしょうか?空気中のホルムアルデヒドを葉に吸着する能力が抜群に高いらしいのです。しかも他の観葉植物に比べ、誤って食べてしまっても危険性は低いのだとか。小さなお子さんがいらっしゃるご家庭でも安心ですね。
当社にお立ち寄りになられた際、もし興味がおありでしたら子株をおわけします。(年中ワサワサ生えてきていますので!) どうぞ気軽にお声をかけてくださいね。
え、いらない?まあそうおっしゃらずに。笑。

DATA / 2017.03.08


「商売繁盛で笹もってこい」


EDGEのある南森町~天満界隈で全国的に有名なイベントといえば、造幣局の桜の通り抜けと天神祭ですが、「

えべっさん」もなかなかの賑わいなのです。
「えべっさん(十日戎)」は1月の9~11日に行われる商売繁盛・家内安全を祈願するお祭りで関西の方なら「商売繁盛で笹もってこい♪」のお囃子がすぐに頭に浮かびますよね。(関東だと11月に大鷲神社などで行われる「酉の市」が似た行事ですね)
それほど信心深いわけではありませんが、こういう縁起は担いでおこう…と言うことで私達も行って参りました。堀川戎はこぢんまりとした神社ですが、この時期だけは初詣並みかそれ以上の人出で賑わっています。
まずは本殿の蛭子大神へお参りをして、さぁ福笹をと思ったのですが、えべっさんに来るのは初めてではありませんが自分たちで買うのは初なので、笹の大きさをどうするか?どの人から買うのか?といった勝手が分かりません。
相談してせっかくなので福娘さんから買いましょう!と決め、どの大きさがどのくらいの値段なのか見せてもらいながらようやく購入。「家内安全!商売繁盛!御神楽~~」と福鈴を鳴らしながらご祈念していただいて、EDGE初のえべっさん体験が終了しました。
商売繁盛にあやかって、来年は一回り大きな福笹が飾れるよう EDGE一年目、頑張っていきます!

DATA / 2017.03.01


四方山話、始めます。


はじめまして。(株)EDGE代表の傍嶋と申します。登記だけで言えば昨年の年末に産声を上げた弊社。デザ

イナー5名、コピーライター2名という少数精鋭でのスタートです。しなやかな発想で感性を刺激する、エッジの効いた仕事を目指して日々頑張っております。
グラフィックからファッション、Web、建築など様々な分野でデザイナーは存在しますが、どの分野のデザイナーにも共通して言えるのは、仕事の半分、いやそれ以上のウエイトを占めるのはコミュニケーションであることだと思います。クライアントの要望をいかに理解するのか。売りたい商品の訴求点はどこにあるのか。自分の提案をどう伝えるのか。全てはコミュニケーション次第です。逆に言えば、コミュニケーションを十分に図れなければ、よいデザインはできないということになります。また、(よほどの天才でない限り)発想というのは、とうとうと湧き出る泉のようにアウトプットし続けることはできません。いろいろな方に出会うこと。いろいろなモノに触れること。そうすることで、自分の引き出しがどんどん豊かになっていきます。時にはおおよそ関係のない所にヒントがあったりもします。我々クリエイターは、常にアンテナを張り巡らし、様々な情報をインプットする必要があるのです。
そんな思いから、スタッフブログを始めることにします。あえてテーマは決めず、それぞれの感性でそれぞれの「想い」を綴っていきます。さてさてどんな話が飛び出すのか。楽しみでなりません。
EDGE、四方山話始めます!